写真 奥山淳志
写真 奥山淳志

 

 

しぶや・ふみひこ

 

昭和31年宮城県生まれ。

明治大学卒業。

「おっぴさん」こと曽祖母から続く

割烹 日富見家(ひふみや)の四代店主。

今年の夏は盛岡さんさ踊り見物に行って来ました。

還暦祝い

昨年7月に発売された『ミシュランガイド宮城 2017』に当店が掲載されました。僕にとっては大変励みになりました。料理することは、苦労ですが、その苦労を楽しまなければ、続けていくことは困難になります。これからもまじめに遊びながら、理(ことわり)を料(はかる)ことに取り組んでいきたいと思います。

2017年

2月

01日

旧暦新年おめでとうございます。

本年はパソコンの調子が悪く、旧暦での挨拶となりました。昨年は、「Kappo」に紹介されたり、ミシュランの調査が入ったりと、僕にとっては自信につながるようなことがあり、忘れられない年になりました。本年も包丁道に打ち込む所存であるので、よろしくお願いいたします。

 

ロンのいる日々 

my soul mate   ron

続きを読む 0 コメント

2016年

11月

02日

雑誌デビュー

仙台市のタウン情報誌「kappo」最新号に日富見家の記事が掲載されました。秋の料理と小生の写真も登場。記事には私の料理哲学である五味五色五法とうま味調味料不使用に言及されており、納得、感謝。五適なる言葉は不覚にも知らなかったので勉強になりました。テレビには過去3回ほど取材を受けましたが、雑誌は初めてのことでうれしかったです。

続きを読む 0 コメント

2016年

6月

29日

金沢再訪  kanazawa revisited

仕事の合間を見つけて、金沢市を二泊三日で楽しんできました。若い頃いった時は、山形回りで、日本海沿いを金沢、松江、津和野と十日ほどの旅でした。その時は日本海側って暗くて寂しい、けどそこが魅力だなと思いました。今回はもちろん北陸新幹線を利用しました。金沢駅、二十一世紀美術館

など現代的建造物ができて、随分と時代の変遷を感じます。二泊三日で

名称をほぼ訪ねることができて良かったです。

食事も治部煮をはじめ郷土料理をいただいてきました。みなおいしかったです。

続きを読む 0 コメント

2016年

1月

05日

東京研修旅行

昨年、秋に東京神楽坂の「一二三庵お稽古さろん」に参加させていただきました。講師の方はミシュラン星二つ保持者。

習った料理は、

先付 いろいろ茸の木の実和え

椀物 飛龍頭の薄葛仕立て

炊物 特選肉じゃが

揚げ物 鯖の利休揚げ

御飯 肉味噌牛蒡

水菓子 一二三モンブラン

僕が一番気に入ったのは、和え物で銀杏とむかごの組み合わせは素敵でした。

銀杏の翡翠色が効いていました。食事の後で、僕の苦手な桂むきについて、アドヴァイスをいただいて、よかったです。学んだことは実践しなければ、ということでうちの料理に早速登場させました。

 

続きを読む

2016年

1月

05日

明けましておめでとうございます

今年最初の仕事は、岩出山中学校の私の同級生の還暦祝いでした。90名もの同級生の参加とあって、大いに盛り上がりました。みんな太ったなぁ、というのが第一印象。特に女性陣に対して、昔の面影をさりげなくまじめに捜している私でした。日富見家を使っていただいて本当にうれしかったです。感謝。

1 コメント

2015年

5月

20日

しあわせ美じゅつ店

 先日、古川七日町に古高、東京芸大で美術を学んだ姉歯公也君が「しあわせ美じゅつ店」を開きました。そのオープニングセレモニーに小生も参加させていただきました。さすがに美術家、外観はシンプルで都会的、店内には小粋な作品が並んでいます。ハイセンスな店が現れると、街の雰囲気が変わることが感じられました。今後の運営がうまくいくことを祈ります。


続きを読む 0 コメント

2015年

4月

12日

食べ歩き放浪記

今、仙台で注目されている和食店「岡崎」、その姉妹店「岡星」に行って来ました。料理人は 若いのに、調理技術はしっかりしていて、センスもなかなかです。特に造里のだしかたが面白い。醤油だけでなく、梅肉、藻塩、などなど工夫があって感心しました。写真は左よりシドケとレンコンの浸し、ホタルイカとウルイの黄身酢がけ、蓬豆腐と湯葉、タイとショウガの煮凝り。伝統と革新がうまくまとまっていました。大変勉強になります。また行きます。


0 コメント

2015年

1月

03日

謹賀新年

あけましておめでとうございます。本年も包丁道に真摯に邁進しますので、よろしくお願いします。皆様の御多幸をお祈り申し上げます。

with my soul mate ロン

続きを読む 0 コメント

2014年

9月

07日

みちのく祭り紀行 新庄まつり

新庄まつり見物に行って来ました。見ものの山車行列は歴史上の有名人のオンパレードでド派手でした。俗悪で悪趣味ともいえるのですが、極まると聖なるものがそこはかとなく、現れてくるのかもしれない、そんな感じがしました。過去に聞いたことのないお囃子に風情を覚えて、一瞬引き込まれもしたのですが、担ぎての人達はあまりまじめにうたってなくて、残念でした。同日行われた神輿渡御行列は打って変わってシックで、伝統を感じさせるもので、奴さんの動きは全く面白く必見ものですよ。 



続きを読む 0 コメント

2014年

8月

06日

みちのく祭り紀行 秋田竿燈祭り

続きを読む 0 コメント

2014年

3月

20日

さんさん商店街

続きを読む 2 コメント

2014年

2月

25日

名古屋訪問記ーその4

最終日には多治見市の「ギャラリー百草」を訪ねました。多治見駅からは歩いてはとてもいけない距離なので、タクシーを使いましたが、運転手さん曰く「多治見のタクシー運転手で百草を知らない人はいない」とのこと。10分ほど走って山あいにそれは静かに佇んでいました。思わずため息がでるほど素敵な日本家屋で、インテリアもお庭もすきがない。なるほど、これからはこういう感性をもった人達が時代のトップランナーになっていくのかな、と感じたのでした。おみやげは鉄火味噌。

2 コメント

2014年

2月

17日

名古屋訪問記ーその3

岐阜市にも足をのばしました。目的は「たかだ八祥」のお料理を食べること。ランチにもかかわらず素敵な茶室に案内されて、そのお料理は期待以上にすばらしかったです。中でもおしのぎとしてだされた手まりの稲荷ずしは、常識破りのレベル。稲荷をこんなにも洗練できるのかと驚きました。たぶん一生忘れないでしょう。料理の奥深さに改めて感じいった次第でした。仲居さんも雰囲気のあるかたで、洗練されておりました。

0 コメント

2014年

2月

12日

名古屋訪問記ーその2

名古屋の繁華街を歩いていて気づいたことですが、仙台市のようにドトールやスタバがないことです。モーニングサービスの文化がその進出を妨げているのかな、と思いました。有力なコメダコーヒーショップには何回か行きましたが、味もインテリアもレトロでどこかしらほっとします。それが名古屋らしさなのでしょう。

0 コメント

2014年

2月

07日

名古屋訪問記ーその1

甥っ子が名古屋勤務なのでこの度遊びに行きました。私にとって名古屋圏は初めて。甥っ子からは名古屋は独特だと聞かされていたのですが、納得できることもありました。その一つは食べ物です。郷土料理の店が非常に強いことです。初日の晩飯は「矢場とん」の味噌カツと手羽先。先付もひき肉の味噌炒めで味噌汁もでるのでちょっと後半は飽き気味。

1 コメント

2014年

1月

25日

包丁采時記 その16

浅つきと蛸の酢味噌掛け

 材料  浅つき 茹で蛸 酢味噌

 作り方

  1浅つきを茹でます。

  2茹で蛸をそぎ切りにします。

  3京白みそ、酢、辛子、砂糖、塩で味を調え、かたさを水で調整します。

  4盛り付け上から酢味噌を掛けます。

*今の時期の定番の一品で呑んべいが好みます。

0 コメント

2014年

1月

03日

謹賀新年

続きを読む 1 コメント

2013年

12月

12日

包丁菜時記  その15

豆腐の土佐揚げだし

  美味い。簡単。嫌いな人無し。安い。主婦にお薦め。

作りかた

  材料  木綿豆腐、鰹節、葱或いは大根おろし、玉子

   1、木綿豆腐を適当な大きさに切ります。少し水切りします。

   2、1を粉して、とき玉子をくぐらせて、鰹節をまわりにくっつけます。

   3、揚げて、旨だしをかけます。葱や大根おろしを天盛りします。

2 コメント

2013年

11月

25日

包丁菜時記 その14

いかの塩辛・・・日富見家流

 

  作りかた

    11月はいかの美味しい季節です。よく太ったいかを求めます。

    1.いかの肝に塩をして、リードペーパーで水分を取ります。一晩はかけます。

    2.肝を裏ごしして、薄口、塩で塩分を調整します。

    3.身は縦に切り目をいれて細造りにします。

    4.あえないで、下に肝ソースをしいて盛り付けます。

*あえないで、自分でからめていただきます。それなりにいかの持ち味をたのしめます。

2 コメント

2013年

11月

06日

包丁菜時記  その13

わかめスープ(主婦にお薦め)

  これは家庭で簡単に作れて栄養満天のスープなので是非定番にしていただきたいものです。

  作りかた

材料

  わかめ、長ネギ、にんにく、ごま油、煮干だし、酒、醤油、煎りゴマ、塩、こしょう

1  鍋にごま油を熱し、わかめ、にんにくを入れて炒め、煮干だし、酒,赤唐辛子を

   加えて煮立てます。

2  醤油と塩で味を調え、ねぎを加えます。器に盛り、煎りゴマ、こしょうをふりいれます

   。

*うちでは常時昆布とかつおのだしがあるので、それに煮干をたしてつくります。

0 コメント

2013年

10月

23日

包丁菜時記 その12

大皿盛り   オードブル

  日富見家の宴会用オードブル 人数が不特定のときなどよく頼まれます。もちろんす

  べて手作りです。

お献立

  刺身 まぐろ いか

  焼物 鮭西京漬け  出し巻き玉子

  煮物 こんにゃく 里芋 豚角煮

  揚物 海老から揚げ

  酢味 鳥南蛮酢 葱

  強肴 うぐい甘露煮   

2 コメント

2013年

10月

18日

包丁菜時記  その11

柿の白和え

 

  作りかた

材料  豆腐 柿 枝豆  京生麩  練りゴマ

 

1  白和え衣を用意します。木綿豆腐を水から茹でてぐらっとしたらさらしにつつんで、

   重しをかけて、十分に水切りをします。それを裏ごしかフードプロセッサーにかけま

   す。練りゴマを加えて砂糖、塩、薄口醤油で味をととのえます。

2  柿、枝豆、生麩を1で和えます。

 

*フードプロセッサーを使うとなめらかに、裏ごしを使うともちっとした衣ができます。 

0 コメント

2013年

10月

05日

包丁菜時記  その10

白身魚の昆布締め 蓼の葉和え(写真はすずき)

 

作りかた

 1、鯛、平目、すずきなど刺身用の皮を剥いだ身を昆布にはさみます。

 2、1を適宜切って、これに蓼の葉(鮎たで)を細かく刻んだものをまぶします。

   昆布の上に盛り付けます。

 

*春は木の芽、夏、秋は鮎たででやります。鮎たではうちの裏の畑で栽培しています。

2 コメント

2013年

9月

30日

包丁菜時記  その9

鱸のブイヤベース

  鱸のアラで南フランスの郷土料理として有名なブイヤベースをつくりました。

  今晩のおかずでした。

作りかた

 1、アラを具とスープ用に分けます。具には塩を振って、霜降りしておきます。

 2、にんにく、玉葱、セロリ、をざくざく切って、油で十分炒めます。そこにスープ用アラ

   を加えて炒め合わせます。トマト、トマトペーストを加えます。

 3、2に水、白ワイン、ローリエ、ブラックペッパーの粒、塩をいれぐつぐつ煮つめていき

   ます。僕は圧力鍋で骨まで柔らかくしました。

 4、3をごしごしと裏ごしして、スープをとります。

 5、4を暖め具用の鱸をいれてなじませます。

 

 

*本来は長時間かかる料理ですが、圧力鍋で時間を短縮できると同時に、骨まで柔らかくすることによって、エキスが抽出しやすくなるので圧力鍋の使用をお薦めします。鯛やひらめでもやってみたいです。そのときは和風に仕上げてみようかとおもいます。

0 コメント

2013年

9月

24日

包丁菜時記  その8

翡翠茄子の干し海老風味

   作りかた

1、酒、みりん、だし、薄口のおいしい八方うまだしを用意し、そこに干し海老を入れて

  加熱して、干し海老の風味を加える。

2、茄子は揚げて、皮を剥き、1に入れて味を含ませる。冷蔵庫にいれて冷たくすれば

  より美味しくなるでしょう。針生姜を天盛りに。

0 コメント

2013年

9月

10日

伊予宇和島の牛鬼

宇和島からやってきた牛鬼が政宗公まつりに参加するようになったので、祭りの興奮度がアップしました。大阪の陣(1614)で政宗は徳川方について活躍したので、その論功行賞で政宗の長庶子・秀宗に家康から伊予宇和島十万石をあたえられました。それからおよそ400年後に牛鬼が四国の端っこのほうから陸前岩出山に来たわけです。歴史を感じます。

0 コメント

2013年

9月

04日

テレビ初出演

昨日「OH!バンデス」の取材を受けテレビ初出演しました。今年で『政宗公祭り』が50周年ということで、盛大にやるとのこと。それで今週は岩出山が注目スポットとなり地元料理の紹介の依頼を受けました。岩出山といえば凍み豆腐。柳川風鍋をメインに御膳にまとめました。

 お献立

   小鉢  湯葉豆腐のたたきオクラ掛け、うまだしジュレ

   向附  秋刀魚薬味あえ

   温物  凍みっぱなし、茄子、茗荷の玉とじ

   揚物  ゴマ豆腐の揚げだし

   煮物  季節野菜と豚角煮

   飯    とうもろこし

   汁    味噌汁

   香

   デザート   蕨もち ずんだソース

 

 

*出演時間は6分。なんか長く感じました。あとでビデオを見たら、ひたすら赤顔のいたり。リポーターのゆいちゃんとツーショットしてもらえばよかったな。悔いの一つ。

1 コメント

2013年

8月

20日

包丁菜時記 その7

わらびもちのずんだソース

  つくり方(3人分)

   材料 蕨粉 30グラム

       水   150cc

       枝豆(薄皮をむいたもの) 

       豆乳、牛乳、砂糖

   1 わらび粉と水をあわせ、厚手の鍋で 練っていきます。透明になるまで練ります

     。氷水に落としてよく冷やします。

   2 枝豆、豆乳、牛乳、砂糖を合わせミキサーでとろりとさせます。

 

*ずんだは宮城を代表する郷土料理なので、県外のお客さんによくおだしします。

0 コメント

2013年

8月

20日

ふる里自慢  150円の幸せ

続きを読む 2 コメント

2013年

8月

18日

包丁菜時記 その6

卵焼き 大理石風

  黄身と白身と醤油色の3色が層をなしていてとても美しい。味も一味違います。

 

 作りかた ( 一本分

   1  黄身4個、白身3個を別々にとりわけます。みりんと酒を煮切ります。

      それに砂糖少量と葛粉を加えます。それを黄身、白身にいれます。

   2  巻き鍋で白身液をまず焼き始め、表面が乾く前に黄身液を流して、

      お醤油をたらたらと落とします。2度巻きします。

 

  *難しい仕事ですが、その価値はあります。味付けは関東風に濃い目がよろしい

   です。

 

0 コメント

2013年

8月

18日

包丁菜時記 その5

蟹の湯葉巻き揚げと桜海老のかき揚げ

 

  1 蟹棒にマヨネーズを塗り紫蘇で巻きます。それを平湯葉で巻きます。巻き終わり

    に水溶き粉で糊ずけします。

  2 薄く粉をうって、天ぷらにします。

   

  岩出山特産の竹かごに盛り付けました。

0 コメント

2013年

8月

11日

包丁菜時記 その4

大和芋羹とオクラ、焼き茄子,螺貝の青柚子風味の土佐酢掛け

 

作りかた

 

 1 オクラは茹でます。茄子は直火で焼き皮を取り除きます。螺貝は茹でて掃除します

   す。

 2 大和芋はすりおろして、寒天を溶かした吸い地程度の味の出汁とあわせます。

   液と大和芋は1:1くらいで大丈夫です。

 3 芋羹を切り分けて、1を盛り合わせます。土佐酢をかけて振り柚子をします。

 

1 コメント

2013年

8月

01日

包丁菜時記  その3

続きを読む 0 コメント

2013年

7月

06日

包丁菜時記  その2

蟹とオクラと長芋の土佐酢ジュレ賭け

 つくりかた

  1オクラは種をとって茹でてから、小口切り。

  2長芋は極細に千切り。

  3長芋、オクラと重ね、上にほぐした蟹をのせます。

  4土佐酢ジュレを掛けます。

      *土佐酢ジュレ

          まず甘酢を酢、砂糖、塩でつくります。出汁を加えてさらに追い鰹して

          加熱します。薄口、濃口醤油で風味をつけます。分量どうりのゼラチン

          でとろりとさせます。

1 コメント

2013年

6月

22日

包丁菜時記 その1

続きを読む 0 コメント

2013年

5月

22日

本は道連れ

『サイレント・ガーデン』(滞院報告・キャロティンの祭典)武光 徹著は僕の愛蔵書の一冊です。2部に分かれていて、一つは闘病記でもう一つは手書きの料理レシピです。こんなに美しいノートを僕は見たことがありません。今でもパラパラとめくるたびに、魅了されます。美しい音楽を創る人はノートも美しいんだと感嘆せざるをえません。オリジナル料理には「これはちょっと心配」と添え書きがあるのがおかしい。 

0 コメント

2013年

4月

30日

みちのく祭り紀行 火伏せの虎舞

春うらら、櫻満開のなか、隣町の中新田に宮城県指定無形民俗文化財である「火伏の虎舞」を見物してきました。舞の種類は「本調子」と「岡崎」の二つです。「本調子」では眠りこけていた虎が、お囃子の笛、太鼓に目覚めていく様子がユーモラスに演じられます。欠伸したり、顔をこすったり、前足を噛んだりの仕草がなかなか可愛い。

 祭りのチラシの解説には、雄壮な舞とありますが、愛敬たっぷりな虎ちゃんでした。

僕は大規模な都会の祭りより、こんな小さな町や村の祭りのほうが好きです。

 「雲は龍に従い、風は虎に従う」

2 コメント

2013年

4月

07日

東京研修旅行ーその3

新幹線が東京駅に到着すると、僕が真っ先に向かうのが、新丸ビルの『笹岡』。頼むのが「藤棚」御膳。縁高に多くの種類の料理が盛り付けられていて楽しい。一見無造作な感じがしないでもないのですが、なかなかな腕前。技術、センスの高さが伺えます。そして料理が新しい。過去に味わったことのない味が必ずあってはっとさせられます。けっして高価な素材を使ってるわけではないのですが、そこのところがたいしたものです。これからも「笹岡』詣では続くでしょう。

0 コメント

2013年

3月

23日

東京研修旅行ーその2

「井中居」でだされた美しい前菜

   黒豆と浸し豆の蜜煮

   根三つ葉と椎茸の浸し

   ほっき貝と浅つきの酢味噌和え

   ゆり根ペースト  菜の花の生ハム巻き黄味酢掛け

   新筍の土佐和え 稲荷すしの白板昆布巻き

 

新奇を狙った料理ではありませんが、盛り付けがうれしい。

0 コメント

2013年

3月

16日

東京研修旅行

先日、東京へ恒例の料理研修旅行へ行ってきました。今回は青梅に「井中居」を訪ねました。料理長の田中博敏氏は御高名で 立派な著書もあり、僕もいつも参考にしております。いつかは「井中居」の料理を頂きたいと思っていたのですが、この度やっと実現した次第です。東青梅JR駅からタクシーで行かざるをえないので、交通費もかさみますが、お店も御料理も絶賛に値します。ぜひ一度は訪れる価値はあります。

  黒塀に到着。胸が高鳴りました。 

2 コメント

2013年

1月

11日

新春

続きを読む 0 コメント

2012年

11月

05日

錦秋の平泉

柿が秋の空に輝く日、配偶者とその友人とその友人の娘さんとで平泉へ紅葉狩りへ行ってきました。中尊寺、毛越寺、達谷の窟、厳美渓の定番コースをそれぞれ逍遥してきました。世界遺産になったせいか多くの観光客で賑わっていました。

中尊寺の能舞台がその賑わいからはずれて、奥のほうでひっそりと佇む様が秋の風景によく似合い、思わず中世の役者が幽玄に舞っている姿を想像したのでした。

 

0 コメント

2012年

11月

01日

「あらあらかしこ」

10月30日に仙台放送「あらあらかしこ」 特集・秋にぴったり!岩出山を街歩き

の取材を受けました。そのときおだしした献立です。

 

先付け   柿 生麩 青み 白和え

向附け   秋刀魚の刺身 薬味

鍋      凍みっぱなし 鶏肉 舞茸 牛蒡 三葉 柳川仕立て

焼物    里芋 エリンギ 銀杏 ピーマン 赤玉味噌 朴葉焼き

酢の物   黄菊 長芋 蟹 土佐酢ジュレ

御飯     焼き栗御飯

汁      お葛掛け  丸十 人参 茄子 蒟蒻 白石うーめん 丸麩 

香の物 

デザート  わらびもちのずんだソース

 

 

自分では精一杯の献立でした。

0 コメント

2012年

10月

12日

食べ歩きは人生の快楽

続きを読む 0 コメント

2012年

10月

01日

ロンのいる日々

僕の人生の相棒であるロンです。バセンジーといってご先祖様はアフリカの草原で暮らしていたらしいです。二歳でオス。ほとんど吠えないので飼い易いのですが、そのせいか気持ちが読めないところがあります。ルックスがいいので女性に人気があります。

0 コメント

2012年

9月

10日

政宗公祭り

恒例の政宗公が昨日行われました。間延びしてテンションが下がるのもいつものこと。いつもこのくらい賑やかだといいのだけれど。

馬が可愛い。

0 コメント

2012年

9月

09日

食べ歩きは人生の快楽

先日、仙台青葉通ぞいにあるフランス料理店『プレジール』に行ってきました。ランチすばらしくおいしかったです。美しい料理を前にしていると、東京青山の高級店

にでもいるような感じでした。野菜の持ち味が十分に生かされていてうなってしまいました。三ツ星をあげます。

0 コメント

2012年

6月

18日

日富見家ニュース

青梅が八百屋さんに並び始めると、毎年、青梅の蜜煮を作ってきました。日富見家の青梅蜜煮は色が本当にきれいです。翠色、あるいは若草色とでもいうのでしょうか?

この色をだすには高度なテクニックと忍耐力と注意力が必要です。私の自慢の一品です。

道の駅にも置いているので、今は毎日のように作っています。

1 コメント

2012年

6月

08日

春の山の幸

先日、山形最上町へ近所の旦那と山菜取りに行ってきました。白川という渓流のずっと上流で、人跡稀なようなところです。急峻な崖を這い登りながらの採り物です。

足がずるずるとして、ちょっと命がけ。でも太くて立派なぜんまいを籠いっぱい採りました。買えば数万円分でしょう。

 

0 コメント

2012年

3月

21日

日富見家ニュース 

この度「あ・ら・伊達な道の駅」で新商品を発売開始します。

田作りと北海道産鶴の子大豆の日本人おなじみの甘辛炒り煮です。

名づけて「たっしゃ豆」。田作りも大豆ももともと旨味のある素材。そのコラボをポリポリと楽しめます。ここまでくるのに私なりに苦労しました。

0 コメント

2012年

3月

06日

本は道連れ

昨年、読んだなかで最も感銘を受けた小説。

物語の舞台は幕府瓦解後の花街、主人公は行き場を失ってしまい、苦界に流れ着いた元武士。まずその設定がいい。明治初期の大変革期にはこんな人が少なからずいたんだろう、と思わされます。読者は彼と共に苦界を徘徊します。優れた歴史小説を読む効能でしょう。

随所に僕好みのあざといスタイリッシュな表現があってぐっときました。

「再び空が、発光した。 雷鳴を背負って、龍造が一歩一歩近づいてくる。」

読みながら徐々に、「漂砂」の意味がわかってきます。

続きを読む 0 コメント

2012年

2月

08日

海炭市叙景

 二月五日、六日にかけて海炭市こと函館に男四人で行ってきました。函館は明治維新の匂いが濃厚にします。土方歳三がスターです。 金森倉庫のビアホールで食べた男爵芋のイカの塩辛とバターのアルミホイール焼きが一番おいしかったです。

2012年

1月

03日

謹賀新年

毎年年末になるとおせち料理に本格的にとりかかります。31日の夕方までにお客さんに届けると、やっとほっとして年を越せる気持ちが湧いてきます。

 

今年の献立

金冠蜜煮、黒豆、うぐい甘露煮、鮭の昆布巻き、たたき牛蒡、目鯛西京焼き、鴨ロース

海老から揚げ、穴子鳴門、錦玉子、海老しんじょう、紅白おなます、数の子、蒲鉾、

鯛昆布締め、鯖酢締め、海老つや煮、筑前炊き(梅人参、椎茸、蒟蒻、里芋、鶏肉)

 

これだけの材料を過不足無くそろえるのは、今でも大変です。

2011年

12月

27日

イタリア旅行

11月18日

千葉の甥っ子がミラノで勤務しているので、その機会を利用してこの度イタリア旅行をしてきました。ミラノ郊外Melzoの町 「ミラノ 霧の風景」が迎えてくれました。

 

甥っ子のアパートの部屋からの眺め

 

2011年

6月

29日

牛蒡味噌

日富見家の牛蒡味噌が「あ・ら・伊達な道の駅」にデビュー。田楽料理に、あるいは贈答用に牛蒡味噌をよく作ってきましたが、お客様に好評をいただいております。それで道の駅で販売させてもらうことになりました。牛蒡の強い香りが味噌とよくあうと思います。おかげさまで売れ行き好調です。

料理一例

 茄子、ピーマンを油焼きします。上に牛蒡味噌をかけます。

2011年

5月

23日

詩情漂う岩手路

 5月10日から11日にかけて美術家の大場君と陽光に誘われて岩手に遊びました。花巻は大沢温泉に宿泊。山水閣という湯治場も併設している宿です。鄙びたなかにも風格があり都会人には一押しです。宮城から岩手に入ると、なぜか光りとか空気とかがちょっと違って感じられます。胆沢から花巻あたりの農村風景は、昔からなぜきれいなんだろうと思ってました。

 池内紀の『ニッポン発見紀』(講談社新書)にその謎の一端がふれられています。

2011年

5月

05日

有備館便り

 震災後、お休みにしていたブログを再開します。

 有備館が5月3日より無料開館になるというのでいってきました。

大勢の観光客がいらっしゃっていて驚きました。母屋の倒壊、遊歩道の亀裂など被害は甚大でガイドの方の話では、まだ本格的な調査にもはいっておらず、復旧には1年以上かかるのでは、ということでした。

 とはいえ、淡い新緑のなかに色とりどりの花々が繊細に美しかったです。

0 コメント

2011年

3月

15日

東日本大震災

被災された皆様に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

 

 

本日、ようやくネット環境が回復しました。

地震発生から5日目に入り、余震もだいぶ少なくなりました。

今朝、電気が復旧し、テレビを見ました・・・

新聞紙面、ラジオで得た情報はありましたが、動画で見る被災地には言葉も出ません。

このような大惨事がこの宮城県をはじめとする東北から関東にまで及ぶ広範囲のなかで起きたことに、胸が痛みます。

 

一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

0 コメント

2011年

3月

07日

本は道連れ

著者は三ツ星料理人、「はじめに」の四行にぐっときました。

 

 

日本料理は、日本にしか咲かない花のようです。

高山にしか咲かない花があるように、清流にしか住めない魚があるように、日本の水と土と空気の中でなければ枯れてしまうような、あるいは別の種類になってしまうような、日本料理とは、そうよう存在ではないかと思うのです。

 

歴史に残る名文だと思います。

0 コメント

2011年

3月

07日

弥生のデザート

牛乳のブランマンジェにフレッシュいちご 

・・・果実酒のソースで・・・

2011年

3月

02日

たんや 善治郎

3月3日、仙台駅前に“たんや善治郎”オープン。

 

社長が岩出山出身の友人なので、プレオープンに出席。

新しいたん料理はもちろん、笹かまぼこを自分で焼いてたべれるというメニューもあった。

 

2011年

2月

27日

中鉢美術館

昨年、有備館の向かいに

日本刀の源流 中鉢美術館 がオープン 。

 

館長さんの説明が面白かったです。

玉造に有力な刀鍛冶集団がいたとは!!!

名刀と呼ばれるには所有者が人格者でなければならないとのことです。

 

 

2011年

2月

27日

お料理徒然草

如月のデザートは「黒糖ブランマンジェ」でした。

  ~~丹波の黒豆をトッピング~~

 

 

さて、弥生のデザートは・・・・・!!!

2011年

2月

26日

お料理徒然草

今日のお料理の一品!

 

エリンギとチーズの春巻き

海老の白扇揚げ

春告草(ハルツゲグサ)...蕗の薹も添えて

2011年

2月

24日

日富見家伝統料理

早速、宴会のオードブル料理に“ざっこ”の甘露煮をお出ししました。

 

今、旬の浅月のお浸しを添えて...。

 

 

 

 

2011年

2月

23日

ざっこ

地元では“ざっこ”と呼ばれているんです。

岩出山の江合川で捕れました。

“うぐい”“赤腹”“はや”という呼び方もあります。

 

 

今日は、山椒の実を入れて、甘露煮に!

ピカピカと飴色に光り、おいしく炊けましたよ。

2011年

2月

22日

お料理徒然草

今日のおまかないは、鱸(スズキ)のあらの鍋。

鱸のあらは焼いて、豆腐、葱、白菜を加えてみました。

“あら”を焼くことによって臭みが和らぎ、おいしい出汁がでます。

 

2011年

2月

22日

蕗の薹

蕗の薹発見!!!

 

先日、“あら伊達な道の駅”に出荷されているのは見かけていましたが、ここ数日の暖かさでこの辺りでも一気に顔を出したみたいですね。早速、お味噌汁に入れて・・・あの苦味がたまりません。

 

ここ岩出山にも確実に春は近づいているようです。 春告草と呼んでみたいです。

 

2011年

2月

19日

まぐろぶし

ホームページ、だいぶ、できあがってきました。

どうぞよろしくおねがいします。

 

はじめてのブログ、

秘密というほどのことではないのですが

こんな話題を。

 

私が「だし」に、さらにもうひと味加えるのに、

使っているのがこの食材です。

 

まぐろぶし、厚削り。

 

かつおぶしとはまたちがった

品のある香りと味なんですよ。

2011年

2月

18日

ホームページ製作中です

日富見家のホームページをつくっています。